2016年10月19日

森本美由紀と山岸凉子

とはいっても森本さんと山岸凉子先生がお友達だったわけではなく、
森本さんが山岸作品のファンだったのです。

セツに入学したての夏、森本さんは同期のお友達とふたり、長野かどこかの
ペンションでバイトをしたことがありました。
バイトをふたり雇ったにもかかわらず「すンごく暇」だったそうで、
毎日なにをしていたかというと
「山岸凉子の『アラベスク』が全巻揃っていたので、夏中ず〜っと読んでいた」
のだそうでw。なんとも羨ましいバイト生活です。
私も山岸先生の大ファンなのですが、なぜか『アラベスク』は読んだことがなく
「だってバレエ漫画なんでしょ?」と言ったとたんに、
「いや、あれはただのバレエ漫画ではないのよ〜」と熱く語ってくれたのを覚えています。

山岸作品に描かれる人間の深層心理、正常と異常、現世とあの世の端境感。
独特なサイコホラーの妙は、他の追随を許さない気がします。
森本さんは、スプラッタはけっこう平気だけど、いわゆる「怪談」が超苦手で、
「私の前でオバケの話は絶対にしないでねッ」と早期に釘を刺されていましたw。
でも一度だけ「今まで読んだ漫画の中で、いちばん怖かった作品はどれか」
という話になり、これが二人揃って山岸作品の『汐の声』でした。
霊感少女として人気を集める女の子が、テレビの取材で他の霊能力者と共に
幽霊屋敷に潜入して…。と、こう書いてもあの怖さは絶対に伝わってこない〜。
とにかく私たちふたりが互いをちょっといじめたくなったときには
「あたし、なぜだかアレが怖い」とか「イヤッ、これ古い!」など
作品に登場する言葉をチラと耳元で囁くだけで涙目になるので、ときどき
使わせてもらっていましたw。

現在、弥生美術館では、そんな森本さんも大好きだった山岸凉子先生の
展覧会が開催されています。
『アラベスク』『日出処の天子』などの美しい原画が200点以上!
ぜひ足をお運びくださいね♪
今月末で作品が入れ替わるので、私も2回行こうと思っています。
詳細はコチラ。

http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/now.html



posted by チロリン at 15:38| 弥生美術館・森本美由紀展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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