Yさんの事務所に集まり、一日かけて「タマちゃん本」の校正をしました。
(多分Yさんは現在も作業続行中

本のタイトルは『タマちゃん もうひとりの森本美由紀』です。
タマちゃんというキャラクターは、森本さんの分身的な存在。
がぜんやる気も出ようというものですが、いざやってみるとこれがなかなか
タイヘンな作業でした。
何が大変かというと、まず森本さんが生涯に描いたタマちゃんがとんでもない
数だった上に、そのほとんどを愛着からしっかり保存していたので
(個人的に描いたものやらくがきまで全部)、何千というタマちゃん軍団の中から
掲載作品を選び出すのがひと苦労。
さらに、タマちゃんのホームグラウンドは雑誌『mcシスター』なんだけど、
『オリーブ』や『ヴァンサンカン』、書籍やフリーペーパーなどなど、
いろんな媒体で活躍したため、初出を探しだすのがまたとんでもない苦労。
そしてそして、選び出したタマちゃんを誌面でどう組み合わせ、再構成するか、
どうしても落としたくないカットをどこでどう使うか、とにかく3人で
頭を抱えることしきり。
それでもなんとか構成を考え、Yさんがインデザインを使ってコンテを
作ってくださったのですが、これがまた尋常じゃない大変さ。
3人でDropboxを共有し、そこに画像などを入れて作業をしていたので、
真夜中にパソコンを開くと「ズザーン.jpgアップしました」とか
「ハイソレ.jpgアップしました」といった、ナゾのお知らせが次々と。
それを見る度に「ああ、Yさん、こんな時間まで作業している…」と
画面に向かって拝んでおりましたw。
そんなこんなで、作業を進めるに従って、3人にしかわからない隠語(?)が
たくさん誕生しました。
「よおしいいぞーに入る注釈は?」
「ネコ足タマなら『知ってるもーん、ペラペラペー』があったはず」
「ここの初出、ぴんからタマしかわからない」
といった、他の人が聞いても何のことだかさっぱりわからんが、3人には
バッチリわかるという状況が延々続いていたのでした。
『タマちゃん もうひとりの森本美由紀』は河出書房新社より、6月下旬
発売予定。
内容詳細については、また次回お話ししますね♪