トークは35名、レクチャーはほぼ満席の70名近い方が来てくださいました。
中には広島や神戸、東京から来てくださった方も…。
たくさんのご来館、本当にありがとうございました。
今回の展示では作品解説等のパネルはなく、かわりに仕事に対する森本さん本人の
言葉が要所要所に配置されています。
ですので、ギャラリートークでは作品を観ながら、いつ頃のどんな作品で、
どのような背景があったのかを説明させていただきました。
レクチャーでは、目録本の『女の子の憧れを描いたファッションイラストレーター
森本美由紀』から作品を抜粋し、デビューから晩年までの作品の変化と
森本さんの仕事に対する考え方、イラストの描き方などを説明させていただきました。
作品解説はなかったものの展示はとてもスタイリッシュで、本当に見応えがありました。
ピチカートファイヴの「PIZZICATO FIVE JPN」が低く流れるなか、入り口を入ると、
デビュー当時のペン画と到達点ともいうべき代表的なスタイル画が、
左右に対峙するように並んでいます。
そこからシブヤ系、女優の似顔絵、松屋等の広告、雑誌の表紙、クロッキーと原画の対比
というように、作品の特徴ごとにカテゴライズされて展示されていて、一巡すると
スタイル画を中心とした森本さんの仕事の全貌がわかるという構成です。
回顧展の評判を知りたくて検索していたら、弥生美術館と岡山県立美術館の
両方に行かれた方の書き込みを発見。
「弥生は森本さんのアトリエにいるような、アットホームな雰囲気。
岡山県立はスタイリッシュで、作品がランウェイを歩いているようだった」
とあり、まさしくそのとおり!と思わず拍手しましたw。
回顧展も残すところ、あと17日となりました。
日頃は年配の来館者が多いという岡山県立美術館ですが、学芸員の方によると
「今回はお洒落な若い方がたくさん来てくださり、いつもと雰囲気がまるで違う」
のだそうです。
西日本在住の、そこのアナタ、ご来館をお待ちしています♪
http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/permanent-exh-mori.html