2017年02月21日

原田治著『ぼくの美術ノート』に寄せて

ぼくの美術ノート.JPG

原田治先生の新刊『ぼくの美術ノート』が亜紀書房より発売されました。
名著『ぼくの美術帖』から三十余年、アートは美術館のみで鑑賞するものではないことに
気づかせてくれる、素敵な1冊です。

http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=804&st=4

原田先生は、森本美由紀のイラストレーターとしての転機を作ってくださった方でした。
森本美由紀没後も事ある毎に相談にのっていただき、保存会にとってもかけがえのない
存在です。
ご逝去のお知らせを受け取った直後は指針を失った喪失感に言葉もなく、その悲しみは
筆舌に尽くし難いものがありました。
けれど、一ファンとしても「大好きだったのに。悲しい」といつまでも後ろを向いて
いるのは、先生の本意ではないと思い直しました。
今はひとりでも多くの方に、新刊を通して独自の視点で切り取った美の数々を感じて
いただきたいと願うばかりです。

   青空の下、行雲を眺めるように、ひとり「美術」を楽しみながら
   歳をかさねてきました。

   歳のせいで、美的感動を忘れそうになったら、また新たなる発見を
   期待して、実物を見にでかけることにいたします。

上の2文は、いずれも『ぼくの美術ノート』から。
先生は今、浮かぶ雲や飛ぶ鳥の美しさに心を奪われながら、新たなる発見を求めて
長い旅をされていることでしょう。

「道中お気をつけて。素敵な気づきがたくさんありますように」
この言葉を、追悼に代えさせていただきます。

                       「森本美由紀 作品保存会」一同






posted by チロリン at 17:09| パレットクラブスクール 二人展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月18日

岡山県立美術館での展示決定

岡山県立美術館で、森本作品の展示が決定しました。

*展覧会名:「岡山の美術 8期」
*会期:3月15日(水)〜4月16日(日)
*会場:岡山県立美術館2階展示室内
*規模:200平米ほどのコーナー展開で、展示点数は45〜50点程度を予定
*展示内容:春休みに「THE 世界名作劇場展」を開催するのに合わせ、可愛いテイストの
      ペン画と筆によるスタイル画を半分ずつ展示予定
*グッズ:展示に合わせ、レターセットやミラーなどの新作グッズを発売予定

詳細は追って紹介いたします。

●岡山県立美術館hp
http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/index.html

posted by チロリン at 13:13| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月24日

森本さんのXmasカード

森本Xmasカード.JPG

これはその昔、婦人画報社の雑誌に掲載された、森本さんの
Xmasカードです。
筆のタッチからして、多分30年くらい前の作品かな。
このカードの持ち主は、当時編集部にいたYさん。
なぜこのカードが森本さんに返却されず、彼女が持っているのか。
それにはちょっとしたエピソードがあります。

その日、Yさんは雑誌掲載済みのイラストを返却し、次号の掲載作品を
受け取るために、初めて森本さんのアトリエを訪ねました。
今と違って、昔は何をするにも直接会うしかなかったんですよね。
ところがアトリエの場所がわからず、さんざん迷った挙げ句、道に開いていた穴に
足を突っ込んで転んでしまい、ヘトヘトになってアトリエに辿り着いたのだとか。
すると森本さんが「ごめんなさい」と言って、返却するはずだったこのカードを
Yさんにプレゼントしてくれたのだそうです。

自分のイラストで誰かが喜んでくれるのが大好きだった、森本さんらしい
エピソード。
しかもそれを今まで捨てずに取っておいたYさんも素敵です。
何しろ大昔のものなので、どこかにしまいこんでいたのですが、
それがたまたま一昨日見つかったそうで、Xmasの直前に偶然出てきた
ことにも不思議なものを感じます。

今日はイブですね。
来年も素敵な日々でありますように。
みなさま、よいXmasを♪



posted by チロリン at 14:17| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月21日

ストロベリーフィールズ、冬のポスターも森本美由紀♪

SF_sale.jpg

森本美由紀さんのイラストをセール時のポスターに起用している
ストロベリーフィールズ。
今期のウィンターセールでも、全国の店頭に森本さんのイラストが並びます。 
今回のイラストも可愛いです〜♪

プレセールもあるみたいですよ。
詳細はこちら。
http://www.strawberry-f.jp/news/winter-sale-start/
posted by チロリン at 20:49| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月19日

森本美由紀と山岸凉子

とはいっても森本さんと山岸凉子先生がお友達だったわけではなく、
森本さんが山岸作品のファンだったのです。

セツに入学したての夏、森本さんは同期のお友達とふたり、長野かどこかの
ペンションでバイトをしたことがありました。
バイトをふたり雇ったにもかかわらず「すンごく暇」だったそうで、
毎日なにをしていたかというと
「山岸凉子の『アラベスク』が全巻揃っていたので、夏中ず〜っと読んでいた」
のだそうでw。なんとも羨ましいバイト生活です。
私も山岸先生の大ファンなのですが、なぜか『アラベスク』は読んだことがなく
「だってバレエ漫画なんでしょ?」と言ったとたんに、
「いや、あれはただのバレエ漫画ではないのよ〜」と熱く語ってくれたのを覚えています。

山岸作品に描かれる人間の深層心理、正常と異常、現世とあの世の端境感。
独特なサイコホラーの妙は、他の追随を許さない気がします。
森本さんは、スプラッタはけっこう平気だけど、いわゆる「怪談」が超苦手で、
「私の前でオバケの話は絶対にしないでねッ」と早期に釘を刺されていましたw。
でも一度だけ「今まで読んだ漫画の中で、いちばん怖かった作品はどれか」
という話になり、これが二人揃って山岸作品の『汐の声』でした。
霊感少女として人気を集める女の子が、テレビの取材で他の霊能力者と共に
幽霊屋敷に潜入して…。と、こう書いてもあの怖さは絶対に伝わってこない〜。
とにかく私たちふたりが互いをちょっといじめたくなったときには
「あたし、なぜだかアレが怖い」とか「イヤッ、これ古い!」など
作品に登場する言葉をチラと耳元で囁くだけで涙目になるので、ときどき
使わせてもらっていましたw。

現在、弥生美術館では、そんな森本さんも大好きだった山岸凉子先生の
展覧会が開催されています。
『アラベスク』『日出処の天子』などの美しい原画が200点以上!
ぜひ足をお運びくださいね♪
今月末で作品が入れ替わるので、私も2回行こうと思っています。
詳細はコチラ。

http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/now.html



posted by チロリン at 15:38| 弥生美術館・森本美由紀展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする